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Kさん編太陽光発電のページ


電気工事士のKさんによる自作の太陽光発電システムです。
千葉県内にお住いのKさんに許可を頂きkさん編太陽光発電のページを作りました。



※ 太陽光発電の自作には、感電事故や火災、パネルの落下等の危険が伴います。自作される方は細心の注意を払い
すべてに於いて自己責任にて行って下さい。また30vを超える電気工作物を扱うには電気工事士の資格が必要です。


設置が完了した太陽光パネル
(多結晶250w)48枚、12kw
南側からの写真
売電量は9.9kw。
12kwは発電変換ロス踏まえてのもの。
(メーカー計算値による)
このパネルは
エイタイジャパン㈱エコテクショップにて
購入、この会社は全量買取などの大きな
システムの設計、販売も行っている。
一番北側の列は蓄電、独立電源用
太陽光パネル(単結晶200w)
8枚、1.6kw
今後EBバッテリーに蓄電し家庭内の
電力は出来るだけこちらを使い
余剰売電量を増やす。
このパネルも
エイタイジャパン㈱エコテクショップにて購入。
全体像
自作の架台作成中。
C形鋼(Cチャンネル)を加工して
屋根と固定。
lアングルは架台の縦柱。
錆に強いZAM鋼のパイプを使用
ZAM鋼パイプとアングルの接続、
ユニクロメッキ部分はローバル
(常温亜鉛めっき)で塗装。
下記写真参照
屋根との固定部分
屋根に穴を開けずにc形鋼を
ボルトで締付けて固定している
ガルバリウム屋根の形状。
この溝にC形鋼の爪を挿し込む
架台作成中の全体像
中国のトリナソーラー製太陽光パネル
多結晶250w、48枚。
大量の太陽光パネルに
簡単に穴をあけられる工具
トップ工業ハンドパンチ
20㎏弱ある太陽光パネルを
安全に屋根に上げる為に
足場単管バイプで作った
即席階段を設置。
1枚目の太陽光パネルを仮置き
2枚の太陽光パネルをu字ボルトで
仮どめ
パネル設置完了後のパネルの裏側
太陽光パネルと架台の固定部分
1本のu字ボルトで上下2枚の
パネルを固定している。
ユニクロメッキ部分は
ローバル(常温亜鉛めっき)で塗装。
太陽光パネル側のケーブルと、
パワコンまでの3.5sqのケーブル
とをボックス内で接続
太陽光パネルの下に風が
入り込まないように
ポリカーボネード製の波板で塞ぐ
(東側から撮影)
ポリカーボネード製の波板防風
(北側から撮影)
波板防風内の温度上昇を緩和する為、
換気扇を設置。
換気扇はサーモスタッドと
リレーを使い波板防風内の
温度が上昇してくると稼動する。
ポリカーボネード製の波板防風
(北東側から撮影)
ポリカーボネード製の波板防風
東側には鍵付き扉を取付け
メンテナンスもし易い。
パネルからパワコンまでの
3.5sqの4芯ケーブル。
約40kgのパワコン設置の為に
足場を設置。
パワコンは屋外用であるが、
寿命を延ばすためにケース内に設置。
このパワコンケースもkさん自作、
アルミ複合板とアングルを使い製作。
パワコンはオムロン製
KP44M-J4とKP55M-J4

合計9.9kwの余剰売電システム
家までの引込み線が8sqだった為
14sqに引き替え。
引込み線電柱まで
塩ビ管の中を通し施工
自作パワコンケースに取付けた
換気ファン。

ファン専用のミニ太陽光パネルから
電源を取り、パワコンに負荷がかかる
日中のみ勝手に動く、太陽と連動して
動作する仕組み。

(ミニ太陽光パネルは下記参照)
自作パワコンケースの空気排出口
トラックの荷台の扉部分の鍵を
流用し盗難対策も完了
自作とは思えない出来栄えの
パワコンケース。
パワコンの表パネルを外したところ。

5.5kwのパワコンには250wパネルを
9枚直列×3系統、計27枚を接続し
4.4kwのパワコンには250wパネルを
7枚直列×3系統、計21枚を接続。
配線はプルボックス内でまとめ、
3.5sqケーブルでパワコンに接続。
パワコン電圧チェック完了。
直流ブレーカー3ヶに接続し
1ヶは接続せず
自作パワコンケースに取付けた
換気ファン専用のミニ太陽光パネル。

(上記参照)
右のスペースに売電用メーターが付く
引き込み線も太い14sqになるので
準備しておく。
透明な被服は紫外線に弱いので
ビニールテープを巻いておく。
売電メーター設置完了。
東電の関連会社が取り付けに来た。
逆接続可能型漏電ブレーカは
既存ブレーカボックスの脇に
設置し自立運転用コンセントも
一緒に設置。
既存のブレーカボックス。
既存の漏電ブレーカの一次側に
逆接続可能型漏電ブレーカを
接続。
kさん宅の薪ストーブ、いい感じです。
ネコちゃんは特等席で日向ぼっこ
綺麗にパネルが設置されています。
(kさん撮影)
kさんのお宅のお邪魔すると
ロハスな感じで
ついつい長居してしまいます。





独立電源(オフグリッド)


下記はEBバッテリーに蓄電し家庭内の電力は出来るだけこちらを使い、余剰売電量を増やす為の独立電源システムです。

エイタイジャパン(株) エコテクショップ
からモニターとして提供を受けた
独立電源用パワコン。

詳細は下記参照。
独立電源用パワコンの下部。
定格出力2000w
蓄電電圧DC48v
最大入力電流80A
定格出力AC100v
独立電源用パワコンケースも作成。
左側が余剰売電用パワコン、
右側が独立電源用パワコン。
独立電源用パワコンの配線完了。
上記(一番上の画像)の独立電源用
太陽光パネル(単結晶200w)8枚、
1.6kwに独立電源用パワコンを接続し、
EB160バッテリーを4個直列で48v、
160Ahの蓄電独立電源システム。
上記分電盤、紫色の60aブレーカー
(サービスブレーカー)は東電の物で、
100v60A の意味。
太陽光9.9kw分の電流を流すと
60Aブレーカーでは落ちるので、
200v50Aの10kVA契約ブレーカーに
変更。

右側のボックスには独立電源パワコン
からの漏電ブレーカー100v20Aを追加。
以前購入した200wパネルは
電圧が多少違う為別系統の
独立電源システムを構築し工房の
電源およびサルフェーション除去
機能付き全自動バッテリー充電器で
中古バッテリーを復活させて
蓄電に活用する予定。

この独立電源システムで家庭内のihクッキングヒーター(単相200v)とエコキュート(単相200v)、冷蔵庫(100v)を除く全ての電力をまかなっている。


エイタイジャパン(株)エコテクショップからモニターとして提供を受けた独立電源用パワコンは多機能でチャージコントローラーとインバーターが
合体した様な物で太陽光パネルをこのパワコンに接続すればバッテリーに充電しながら100vを出力し、しかもバッテリーが満充電時には
バッテリーからではなく太陽光パネルからの電力をそのまま100vに変換するのでバッテリーのサイクル寿命を伸ばす事が出来る。
(一般のパワコンの自立運転機能の様な感じで、電力が足りない時にはバッテリーからも電力をまかなうようになっているとの事。)
また、商用電力を接続する端子も付いていて、雨の日が続きバッテリーへ充電が出来ない時は商用電力から充電できるようになっている、
充電する時間も設定できるのでオール電化の家庭などは安い夜間電力で充電も可能。と、すごい機能満載の独立電源用パワコンです。

この独立電源用パワコンの詳細ついてはエイタイジャパン(株) エコテクショップまで要問合せ。







◎ 下記は以前kさんからお話をうかがった時のものです。 ◎
《 Kさんからのアドバイス 》



今回千葉県のKさんは売電で有利な9.9kwの余剰売電システムを構築すべく、色々お話を伺えました。

パワコンはオムロン製の5.5kwと4.4kwのパワコンを使用し、パネルは中国製250wを48枚での12kwシステムを
構築中との事(出力は9.9kw)。
中国製の太陽光パネルとオムロン製のパワコンを使い設備認証から補助金の適用を受け自作太陽光発電
完成に向け取り組んでおられます。
補助金申請には各パネルメーカーがテストし、jet(電気安全環境研究所)から認証されたパワコンとの組合せ
しか申請できないらしく、今回はトリナソーラーのパネルを使用し、パワコンはオムロンの組合せで申請中。
申請は色々な書類、手続きなどかなり苦労されている様です。
このパネルメーカーはjetの認証を受けているので設備認定の申請は比較的簡単に済んだようです。

 ☆ とても完成が楽しみです ☆


 またkさんは電気工事を本業としており、今後太陽光発電を自作しようとしている方への注意点と
 アドバイスを頂きました。

①太陽光発電を自作する場合、普段から電気工事を行ってるなどある程度の知識・経験がいる。

②直流の電気は体内を通電すると離れない為、42vで死ぬ事がある。
 (低圧電気取扱い講習を受けると勉強になります)

③補助金申請に限らず、全てを自力で調べる能力を必要とする。

④補助金申請はほぼ専門の業者が代行するもので一般人の申請を想定していない。
 (今後もそのスタンスだそうです)

⑤各パネルメーカーが推奨する架台を使用し、メーカーが行っているセミナーに参加して施工idを取得した者の
 施工証明が無いと10年のシステム保証は受けられない(25年出力保証は別)
  「僕は自作架台でセミナーも受けてないので自己管理します。」

⑥自作架台で設置する場合は「法廷耐用年数(17年)の間責任を持って管理する」という誓約書を書いて
 j-pec(太陽光普及拡大センター)に提出する。

⑦太陽光の考え方(公共の認証機関)は「パネルありき」ということだそうです。その為、各パネルメーカーが行う
 パワコンとのマッチングテストのデータをjet(電気安全環境研究所)にメーカーが届出してあり認証されている
 組合せのみが認められる。(組み合わせ情報は 未公開・販売代理店は調べてくれる)

  ** 電気工事は常に火災と死に近い物だという認識が必要です。**

また、全量買い取り制度を自分で行った方の中にもリスクを訴える人は多くいます。

◎架台が風で破損した時に他人の物を壊したまたは怪我をさせた。

◎自然災害などで地区停電が起きたけど、太陽が出ていて晴れた為、太陽光発電のみが稼働して三相の
 相バランスが崩れ、工場などの設備が破損・停止・火災など。(国産でないパワコンを使用した場合)

◎メンテナンス・囲いが不十分で敷地に入った人(子供)が感電。

 確か最初の「風で物が破損」以外は「かもしれない」の話だったと思います。

項目が多くて参ってしまいますが、この全てが分かっていて「普通」な世界と考えるものだと認識しています。
特に国から補助金を貰うという事は「あなたの作った発電設備が安全に電気を作れるものである事を国が
認定します」という意味合いがあるので審査は厳しいのです。

あと、販売店さんも今回のケースは経験が無かった為、知らない事が多くありました。
特にパネルとパワコンの組み合わせは全量買い取りの場合は関係なかったみたい。

この後に待っている「東京電力」の申請もどうなることやらです。

また、今回はパネルとパワコン合せて180万位掛かりました。
多分10kw以上のシステムにして、全量買い取りの場合はもっと安くパネルを買えると思います。
正直な所、補助金無しで全量契約とどちらが良かったか答えは見えていません。
価格だけでなく開始時期や東電から請求される幹線工事の金額も考慮する必要があるので。



----- K様からの情報は以上ですが、また有意義な情報が入りましたら追加していこうと思います。-----



◎ Kさんから教えて頂いた耳寄り情報 ◎

まず大規模太陽光発電を自作されている方のブログhttp://ameblo.jp/morrow0717/entrylist.html
単管パイプを使った架台の作成や、地中に基礎を打たずに単管パイプを固定する方法など
敷地が確保できる方には耳寄りな情報です。
GTスパイラルhttp://www.icm.co.jp/product/new/spiral_1.html
GTスパイラスの代わりに単管パイプ用固定ベースに単管パイプを溶接して地中に埋めるなど
今後の参考になりました。
その他、太陽光パネルに簡単に穴をあける工具のハンドパンチなども紹介されていて
数多くパネルに穴を開ける必要のある時には良さそうです。

またバッテリーの激安店http://sekiyabattery.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=866786&csid=0
2013年10月の価格でEB120(19000円)、EB140(21500円)、MF150(23500円)など


バッテリーの構造の違い、特性の違いが分かり易く説明されているページ。(2014年4月追記)
http://www.digireco.co.jp/ele-cube/deep_cycle_battery_2.html





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